8月と12月のステレオタイプ
8月と12月のこの時期の魔法の言葉
「ホリデーシーズンだから株価は動かない」
今年も今週に入ってそんな言葉が金融メディアから聞こえてきました。
つい8月にも大きな下落局面があったばかりなのに、
どの口がいうのだろうといつも思います。
確かに8月と12月20日ごろから年始までの間は、
取引量が小さい傾向は見られますが、
それは「毎年必ずその時期は値動きが小さい」ことを意味するわけではありません。
以前も書きました。
専門家が「複雑な事象」を、
専門家でない人たちの「時間節約のため」に
「敢えて簡単に」述べることには意義があります。
ですけれど、専門家がはじめから世界を簡単に見ようとすることは、
専門家として存在意義を否定することなのです。
この時期に値動きが小さいと、その理由としてすぐに「クリスマスだから」といえばいい、
というような状況はどうかなと。
一昨日も昨日も結構、ボラティリティがありました。
「クリスマス休暇だから小動き」と無責任に書かれたら、
その「ステレオタイプな物語」は投資家に大きな影響を与えてしまうというのに。
以前にラジオでとある俳優さんがこんな風に言っていました。
男らしさ、女らしさについての話題です。
(台詞はうろ覚えですが。「武士の家計簿」観に行く時間がないです・・・)
「女性らしさというのは、なにかふんわりとした、直感的な、言葉にならないんだけど、そんなもの」
「そういう直感には従ったほうがいい。たとえば、このお店おいしそう、とか」
「お父さん(男性)は、子供がどうして?って聞いてきたときに、
そういうものに、なんでもいいから説明、理屈をつけてあげるのが役目だと思うんです」
そのとおりだと思いました。
男性は後から説明をなんでもいいからつけます。
それで子供は安心します。
だけど、実際のところ、それでは因果が逆転していることに気がつかないままです。
専門家はそういう意味で「お父さん」になりがちです。
子供(よく知らない人)は、何かが起こったときに後からでもいいから、
その説明を「なんでもいいから」欲しがる。
それで安心する。
でもそれは因果が逆転しているから、「次に何かが起こること」の予測にはほとんど役に立たない。
タレブの言論でもありますね。
ステレオタイプについての近年の研究でこういうのがあるそうです。
「典型的な国民性」(ステレオタイプ)があっているかどうか、という研究で、
たとえば「典型的なアメリカ人はとても積極的だ」とかいうのがあってるかどうか、
を世界の49の国民性について調査したそうです。
結論的には、ステレオタイプな国民性と「本当のその文化集団の特性」は、
まったく一致していなかったということです。
その研究のリーダー、ロバート・マックレー博士はこう言ったといいます。
「理解しておくべきことは、私たちがみんな、こうした類の先入観にとらわれがちだということです。
たいていは根拠のないステレオタイプにすぎない偏見を、自分の経験で裏づけられたものと考えがちです。
人を個人としてみるように、もう一度自分に言い聞かせる必要があります。」
同じように投資の世界でも、一つ一つの相場をしっかり個別にみるよう
もう一度自分に言い聞かせる必要があります。
それは素人でも専門家でも同じことです。
研究者もアナリストも、常にそれを自分に言い聞かせねばなりません。
一度立て検証できた仮説が、次にまた当てはまるかどうかは、
まったく保証されないのですから。
ステレオタイプ、「魔法の言葉」をもう一度問い直すべきでしょう。
たとえばリーマンショック前の8月は、
一般の投資家にとって見れば惨事を「回避する」最後の機会でした。
夏休みだから動かない、で放っておいてはいけない場面だったのです。
そんな後付の、保証のない予報では今日のニューヨーク市場は、
一応、晴れです。確率は62-67%くらいですかね。
所詮は過去の実績にすぎませんから、
あたるかあたらないかは50%、が真実かも。
「ホリデーシーズンだから株価は動かない」
今年も今週に入ってそんな言葉が金融メディアから聞こえてきました。
つい8月にも大きな下落局面があったばかりなのに、
どの口がいうのだろうといつも思います。
確かに8月と12月20日ごろから年始までの間は、
取引量が小さい傾向は見られますが、
それは「毎年必ずその時期は値動きが小さい」ことを意味するわけではありません。
以前も書きました。
専門家が「複雑な事象」を、
専門家でない人たちの「時間節約のため」に
「敢えて簡単に」述べることには意義があります。
ですけれど、専門家がはじめから世界を簡単に見ようとすることは、
専門家として存在意義を否定することなのです。
この時期に値動きが小さいと、その理由としてすぐに「クリスマスだから」といえばいい、
というような状況はどうかなと。
一昨日も昨日も結構、ボラティリティがありました。
「クリスマス休暇だから小動き」と無責任に書かれたら、
その「ステレオタイプな物語」は投資家に大きな影響を与えてしまうというのに。
以前にラジオでとある俳優さんがこんな風に言っていました。
男らしさ、女らしさについての話題です。
(台詞はうろ覚えですが。「武士の家計簿」観に行く時間がないです・・・)
「女性らしさというのは、なにかふんわりとした、直感的な、言葉にならないんだけど、そんなもの」
「そういう直感には従ったほうがいい。たとえば、このお店おいしそう、とか」
「お父さん(男性)は、子供がどうして?って聞いてきたときに、
そういうものに、なんでもいいから説明、理屈をつけてあげるのが役目だと思うんです」
そのとおりだと思いました。
男性は後から説明をなんでもいいからつけます。
それで子供は安心します。
だけど、実際のところ、それでは因果が逆転していることに気がつかないままです。
専門家はそういう意味で「お父さん」になりがちです。
子供(よく知らない人)は、何かが起こったときに後からでもいいから、
その説明を「なんでもいいから」欲しがる。
それで安心する。
でもそれは因果が逆転しているから、「次に何かが起こること」の予測にはほとんど役に立たない。
タレブの言論でもありますね。
ステレオタイプについての近年の研究でこういうのがあるそうです。
「典型的な国民性」(ステレオタイプ)があっているかどうか、という研究で、
たとえば「典型的なアメリカ人はとても積極的だ」とかいうのがあってるかどうか、
を世界の49の国民性について調査したそうです。
結論的には、ステレオタイプな国民性と「本当のその文化集団の特性」は、
まったく一致していなかったということです。
その研究のリーダー、ロバート・マックレー博士はこう言ったといいます。
「理解しておくべきことは、私たちがみんな、こうした類の先入観にとらわれがちだということです。
たいていは根拠のないステレオタイプにすぎない偏見を、自分の経験で裏づけられたものと考えがちです。
人を個人としてみるように、もう一度自分に言い聞かせる必要があります。」
同じように投資の世界でも、一つ一つの相場をしっかり個別にみるよう
もう一度自分に言い聞かせる必要があります。
それは素人でも専門家でも同じことです。
研究者もアナリストも、常にそれを自分に言い聞かせねばなりません。
一度立て検証できた仮説が、次にまた当てはまるかどうかは、
まったく保証されないのですから。
ステレオタイプ、「魔法の言葉」をもう一度問い直すべきでしょう。
たとえばリーマンショック前の8月は、
一般の投資家にとって見れば惨事を「回避する」最後の機会でした。
夏休みだから動かない、で放っておいてはいけない場面だったのです。
そんな後付の、保証のない予報では今日のニューヨーク市場は、
一応、晴れです。確率は62-67%くらいですかね。
所詮は過去の実績にすぎませんから、
あたるかあたらないかは50%、が真実かも。
スポンサーサイト
| ホーム |

